信用保証協会とは
信用保証協会とは、信用保証協会法に基づき、大企業に比べて担保力や信用力が劣る中小零細企業や創業者などの資金調達の円滑化を図ることを目的として設立された公的機関です。
信用保証協会の保証付き融資とは
信用保証協会の保証付き融資とは、会社が金融機関から融資を受ける際に、万一自社が返済できない場合に備えて、信用保証協会に保証料を支払い、自らの債務を銀行に対して保証してもらい、金融機関から融資を受けることを言います。これにより、金融機関はいざという時に貸倒れとなるリスクを回避出来るため、安心して融資を実行することが出来ます。一方、借手側は支払利息に加えて、信用保証協会への保証料が追加で負担になります。
足元の水準感としては、新潟県信用保証協会の信用保証率は、中小企業の経営状況に応じて、年0.45%~1.9%の範囲で9区分となっています。
申込みは信用保証協会に直接行わなくても、通常は銀行・信用金庫等に融資の申込みを行うのと合わせて、信用保証協会の利用に必要な申込書の用意と手続きを行ってくれます。
保証限度額
保証限度額は2億8千万円、うち無担保枠は8千万円ですが、これをまるまる借りられる訳ではありません。
限度額の目安は、年商の3ヵ月~半年分とされています。多くの企業では1千万円までと考えてよいでしょう。
これとは別に「セーフティネット保証」といって、一定の要件を満たして、市町村等の認定を受けた場合は、一般保証限度額の別枠として同額(つまり最大で5億6千万円)までの保証を受けられる制度もあります。
注意すべきなのは、中小企業が返済困難になった場合、信用保証協会が民間金融機関に債務を返済(代位弁済)してくれますが、企業は債務の返済を免れるわけではなく、今後は信用保証協会に対して返済義務を負うことになります(返済の仕方は信用保証協会と協議)。この点は誤解されている方も多いので注意して下さい。
信用保証の枠は出来るだけ温存すべき
金融機関は融資の際、信用保証協会の保証付きを勧めてくる傾向にありますが、必須でない場合もあるため、信用保証の枠(保証限度額)は出来るだけ温存すべきです。今後、経営が悪化した際に、どうしても信用保証協会の保証付き融資でないと借りられない場面があった場合、枠を使い果たしてしまっていては、追加の資金調達が出来ないことになるからです。
金融機関に言われるがまま、信用保証協会の保証付き融資を無意識に使わされている方もいらっしゃるので、この点を意識し、のちのち困ることのないよう注意しましょう。
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