「決算書は税理士に任せてるから…」
「数字が苦手で見る気がしない…」
そんな社長も多いのではないでしょうか。
でも、「最低限これだけは押さえておくと経営判断に差が出る!」というポイントを、ざっくりお伝えします。
まず見るべきは「貸借対照表(B/S)」
損益計算書(P/L)で「売上」や「利益」を確認する方は多いですが、銀行や専門家が一番見るのは、実はB/Sです。
貸借対照表には、会社がこれまでどう稼ぎ、何に使い、どれだけ貯めてきたかが詰まっています。
注目ポイントは以下の3つ。
- 現預金の残高
資金繰りの要。目安は月商の3か月分。これより少ないと要注意です。 - 純資産(自己資本)
返さなくていいお金。これがマイナスなら債務超過です。 - 利益剰余金
設立からの黒字の積み重ね。プラスが大きいほど優良企業の証です。
借入金と資金繰りのバランスは?
「借入が多すぎるのか? まだ借りられる余地があるのか?」をざっくり見るには、借入月商倍率が便利です。
借入月商倍率 = 借入金 ÷ (年商 ÷ 12)
目安は以下の通り:
- 3か月以内 → 安心
- 3~6か月 → 注意
- 6か月以上 → 要警戒
また、現金+預金の残高が年々減っていると、将来の資金繰りに赤信号。直近3年の推移は必ずチェックしましょう。
簡易キャッシュフローで返済力を把握
資金繰り表がなくても、以下の式で「返済できる力」が見えてきます。
経常利益 + 減価償却費 − 法人税 = 簡易キャッシュフロー
これで、年間の返済額を無理なくこなせるかどうかを確認します。
売上高と営業利益はセットで見る
P/Lでは、「売上規模」と「営業利益の割合(営業利益率)」がポイントです。
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100%
業種にもよりますが、10〜20%あれば理想的。
3期分を並べて、増減の傾向を見てください。
役員報酬の金額もヒントになる
- 高すぎると「黒字を食いつぶしてる」
- 安すぎると「無理に黒字化してる」
3期分を並べてバランスを見れば、会社の実力が見えてきます。
まとめ:この5点だけは見てください!
- 現預金の残高(月商3か月以上)
- 純資産がプラスかどうか
- 借入金が多すぎないか(借入月商倍率)
- 営業利益率は10%以上か
- キャッシュフローと返済額のバランス
ここをざっくり押さえれば、「数字に強い社長」としての第一歩です。
決算書が読めるようになりたい貴方へ
当事務所では、決算書の読み方のポイントと活用についてお示しする無料セミナーをご用意しております。
実際の決算書を使っての事例検討も行いますので、ぜひご活用下さい。
セミナーに参加いただいた方限定で、貴社専用の「決算診断書」をプレゼントさせていただきます。
ご相談はこちらから
「銀行融資、どうしたら良いのか分からない」「うちは融資が受けられるんだろうか」とお悩みの方、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
ご質問もお受けいたします。
下記リンク先よりご連絡をいただければ、速やかにお返事をさせていただきます。
