「うちの社員には経営計画なんて理解できない」
そんな理由で、計画の策定をあきらめていませんか?
実は、計画が浸透しない原因は「社長が一人で作ってしまうこと」にあるのです。
社長だけで作ると社員は動かない
経営計画は、本来「会社全体の方向性を示す道しるべ」です。
しかし、社長が独断で作った計画は、社員にとって「ただの押し付け」になりがちです。
計画に社員の意見が反映されていないと、やらされ感ばかりが残り、行動に結びつきません。
また、いくら「このままだと給与が払えない」と伝えても、社員は不安になるだけ。下手をすれば、離職につながってしまいます。
経営計画はチームで作るもの
本来の計画づくりは、次のようなステップです。
- 社長が「ありたい姿(目標)」を示す
- 幹部が目標に向けた「具体策(戦術)」を立案
- その結果を数値に落とし込む
- 実行し、検証する
これらすべてを社長が一人で担うのは限界があります。むしろ、社員を巻き込みながら進めることこそが成功のカギです。
社長の役割は「方向を示すこと」
まず社長は、「将来こうなりたい」という目標(たとえば「来期ボーナス原資1,000万円を貯めたい」など)を決めます。
そこから逆算して、売上や利益の目標を設定し、「なぜその目標が必要か」を社員にしっかり伝えます。
あわせて、「商材戦略」「顧客戦略」など、会社の進むべき方向性も社長の役割です。
幹部の役割は「具体化」
経営幹部は、社長の決めた目標を、社員が実行できるレベルまで落とし込む役割です。
現場の声や顧客の反応をくみ取り、「どうやるか」「どの順で進めるか」まで具体化します。
ここが曖昧だと、社員は何をすればいいか分からず、計画が絵に描いた餅になってしまいます。
社員の役割は「実行」
社員は、幹部が策定したアクションプランを実行する立場です。
そのためには、「なぜこの行動が必要か」「達成したら自分たちにどんなメリットがあるか」を理解してもらうことが大切です。
「命令だからやれ」ではなく、「達成すればみんなに〇〇があるから頑張ろう」と伝えることで、協力を引き出せるのです。
社員が腹落ちする計画とは?
社員が「これは無理」「やっても意味がない」と感じている経営計画は、機能しません。
社員が納得し、自分ごととして行動できる計画にするには、
- 社員の意見を取り入れる
- 成果が自分にどう返ってくるかを示す
- 前向きな戦略(強みを活かす)で構成する
この3つが欠かせません。
まとめ
経営計画書は、社長だけで作るものではありません。社長が方向を示し、幹部が具体化し、社員が納得して動く。
この流れを意識することで、計画は「絵に描いた餅」ではなく、「実現可能な地図」となり、会社を着実に前進させてくれます。
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