~ 指示待ちではなく、自分で決め、生涯現役で活躍できる人生を目指して ~
きっかけ
50歳を超えて、残りの会社人生を指折り数えながら、定年後の展望もまったく見出せずにいる現状を何とか打開したいと強く思うようになりました。
地域の人達に頼りにされて一生働ける士業で独立出来たらと漠然と考えるようになりました。
色々調べると、働きながら取得できる可能性があり、かつ身近な社会問題にも取り組める「行政書士」という資格を取りたいと思うようになりました。
通信講座で勉強
勉強の仕方として、独学は挫折やスケジュール管理の心配があり、通学は時間の縛りがあるので、ある程度スケジュールに乗りながら、自分のペースで進められる通信講座を選びました。
短い周期で繰り返し学習することの効果は理解していたので、ポイントを絞ったテキスト・問題集を打ち出していた通信講座「フォーサイト」に共感し、11月から学習を開始しました。
インプット中心からアウトプット中心に徐々に切り替え
はじめはDVDを聞きながらテキストを読みました。家の土台や柱を作るイメージで、全体をざっくり1周しました。
その後は壁や天井を作るイメージで、ゴールデンウイーク前までにテキストを5周回しました。
2月頃からはこれと並行して、過去問講座をDVD解説で眺めていました。この段階では大変難しく感じ、本番でこれを解いている自分をイメージ出来ませんでした。
5月からは本格的に過去問演習に切り替え、家を強固かつ住みやすくするイメージでした。
問題集は毎日30ページずつを2冊並行し、慣れてきたら40ページを3冊ずつというノルマに変えました。
繰り返し間違えるところや似た論点は横断的に理解するよう、大判の付箋にメモし、それをノートに貼り付けて持ち歩きました。


付箋は時々順番を入れ替えるなど工夫しました。
寝る前に今日貼った付箋をノートで見直し、暗記に努めました。
こうして、9月まで各問題集を10~15周回しました。
9月末頃に届いた直前対策講座は、今までの知識を高速で確認することに有効活用出来ました。
とくに記述式問題集は、1日に行政法4問、民法7問のノルマを作り、5回繰り返しました。
いずれも時間を計り、前回との比較を意識しました。
勉強時間の捻出
正社員でフルタイム業務かつ毎日残業もありましたが、夜2~3時間、朝1時間は確保しました。
電車や昼休みの隙間時間は、「マナブン」というフォーサイトのスマホアプリで「確認テスト」を何度もやりました。
繰り返し間違う問題は、携帯のスクリーンショットで保存し、何度も見て覚えました。
また、YouTubeの独学者向け動画もよく利用しました。
模試受験、そして本番へ
フォーサイトの答練のほか、9月からは資格予備校「LEC」の模試を3回会場受験しました。
過去問をやり込んで臨んだものの、とても難しく感じました。
解く順番は、YouTubeで見たのを参考にしました。
そして11月本番がついにやってきました。

本番は「こんなに努力してきたのだから大丈夫だ」と自分に言い聞かせ、模試でシミュレーションしたとおりの順番で焦らず冷静に対処出来ました。
行政法・民法択一、多肢選択、記述、文章理解、一般知識、基礎法学、憲法、商法・会社法の順番で決めていて、節目で何時まで解くのかも予定していたため、時間切れはありませんでした。
本番の結果
当日夜、自己採点したくない気分を振り払い、マナブン自己採点機能に入力しました…
その結果、記述問題抜きのマークシート部分で、模試でも取っていなかった高得点が得られ、思わず「よっしゃー!」とガッツポーズしました。
記述問題は直前対策問題集からの的中もあり、この時点で合格を確信しました。
そして合格発表日、画面に自分の受験番号を見つけました。

嬉しい気持ちよりも、安心の方が大きかったです。
後日通知された得点表では、記述問題も十分な点数が取れていて、初受験としては申し分ない結果が得られました。(222点/300点、180点で合格、合格率12.13%)

まとめ
勉強中心の怒涛の1年が終わり、振り返ってみると、決して順風満帆ではなく、難しくて、範囲が広くて、常にもがき続けていました。
ですが、50代の良さは、自己統制ができ、自分を客観的に判定出来ることだと思います。
確かに記憶力や記憶を引き出す力は、若い頃のようには行かないため、スケジュールを前倒しして実施するよう、常に意識していました。
インターネットで自分がやっている教材の悪評もたまに見かけますが、そこでブレないことが大事です。
合格は1人で達成出来たものではなく、受験を理解してくれた家族に改めて感謝しました。
