~金利だけで判断しない融資の考え方~
融資を受ける際、経営者の多くがまず気にするのは「金利」ですが、それ以上に重要なのが「返済期間(融資期間)」です。
資金繰りを左右する「返済期間」
たとえば3,000万円を借りるとして、5年返済と10年返済では、年間の返済額が倍近く違います。
月々の返済額が重くなると、キャッシュフロー(経常利益+減価償却費-法人税等)を圧迫し、資金繰りが厳しくなります。
結果、いくら帳簿上の利益が出ていても、手元資金が足りず倒産リスクが高まるのです。
特に設備資金の場合は、設備を使って長期間かけて投資を回収することになります。
そのため、資金繰りを安定させるには「長めの返済期間」で借りる方が基本です。
短期返済は金利が安く見えるが…
短期融資(5年)であれば、確かに金利は低く、総支払利息は少なくなります。
しかしそのぶん元本返済額が大きくなり、手元のキャッシュが減ってしまう危険があります。
逆に長期融資(10年)は金利がやや高くなりますが、月々の返済が軽くなり、手元にキャッシュを残しやすくなります。
<比較のまとめ>
| 返済期間 | 資金繰り | 金利負担 |
|---|---|---|
| 長い(10年) | ◎ 手残り多い | ▲ 高め |
| 短い(5年) | ▲ 返済重い | ◎ 安め |
銀行との交渉で注意したい点
実績のある会社で、短期返済でもしっかり返済していけば、銀行の信用も上がります。
ただし、「途中でやっぱり延ばしたい」は銀行にとってマイナス材料。
特に設備資金は借入時に期間をしっかり決めることが重要です。
まとめ
金利は確かに大切ですが、それ以上に「資金繰りが回るかどうか」が経営の命綱です。
無理な短期返済で会社の体力を削っては本末転倒。
しっかりと資金繰り予定表を作り、事前に返済期間をシミュレーションして、最適な融資条件を銀行と交渉しましょう。
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