〜資金繰りのカギは「現金になるまでの日数」〜
「売上は上がっているのに、なぜかお金がない」
そんな経験はありませんか?
その原因のひとつが「CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)」にあります。
CCCとは、「仕入れにお金を払ってから、商品が売れて現金で回収できるまでの期間(日数)」のこと。
言い換えると、「現金が出ていってから戻ってくるまでのタイムラグ」です。
この期間が長ければ長いほど、資金繰りが苦しくなります。
CCCの流れ
たとえば、ある商品を仕入れて翌月に代金を支払うとします(仕入債務)。
その商品を倉庫に保管し(棚卸資産)、やがて売上となりますが、売上代金の回収が翌月末(売上債権)だとしたら、仕入から回収まで、2ヶ月近く現金が戻ってきません。
この「仕入→販売→回収」までの資金の空白期間がCCCです。

CCCの基本式
CCCは次の計算式で求められます。
CCC=棚卸資産回転期間
+売上債権回転期間
-仕入債務回転期間(すべて日数で計算)
この数値が短いほど資金繰りが良く、長いほど悪化します。理想はゼロ、もしくはマイナス(=売上代金が先に回収できる状態)です。
実際、AmazonやAppleなどはこのCCCがマイナス。売れば売るほどお金が手元に残る仕組みになっているのです。
業種によるCCCの違い
◎建設業
・工事完了後の回収が多く、売上債権の回収が遅い
・下請けへの支払いが早く、仕入債務が短い
→ 結果として、CCCが長く、資金繰りが厳しい業種です。
◎小売業(現金商売)
・現金払いが多く、売上債権がほぼゼロ
・食品などは在庫の回転が早く、棚卸資産も短期
・支払いサイトも有利に交渉できる場合が多い
→ 結果として、CCCが短く、資金繰りに余裕がある業種です。
資金繰り改善には「CCCの短縮」
CCCが長いと、運転資金が不足しがちです。
その場合、経常運転資金として銀行融資を検討することになりますが、借り過ぎも禁物。
必要額は、期末の数字だけでなく、期中の動きを踏まえて見積もることが大切です。
CCCを短くするには、
- 回収サイトを短くする(早く入金してもらう)
- 支払いサイトを長くする(仕入先と交渉する)
- 在庫を持ちすぎない
など、小さな工夫が資金繰りを改善する大きな一歩になります。
まとめ
CCCは数字のマジックではなく、現金の流れそのものです。
自社のCCCを把握して、過去と比較しながら「改善の余地」を探してみてください。
資金ショートを防ぎ、経営の安定に繋がる大切な視点です。
キャッシュフロー経営の重要性が理解できた貴方へ
CCCの改善を実際の数字で見える化するのは「資金繰り予定表」です。
当事務所では、「資金繰り表」作成の仕組みを無料で体験いただけるセミナーをご用意しております。
Excelを使って実際一緒に作っていただける構成となっておりますので、ぜひご活用下さい。
セミナーに参加いただいた方限定で、貴社にぴったり合った「資金繰り表」のフォーマットも無料でお渡しいたします。