銀行が企業に融資を行う際には、企業の財務状況を厳格に評価します。
その評価は大きく評価は一次評価(定量評価)、二次評価(定性評価)、三次評価(潜在返済能力)3つの段階に分かれ、最初の「一次評価(定量評価)」では、13の財務指標を基に点数化が行われます。
ここでは、融資判断に大きく影響する重要な指標を解説します。
安全性の評価
安全性の評価では、会社が安定的に返済できる基盤があるかを見ます。主な指標は以下の通りです。
- 自己資本比率(%)
自己資本がどれだけの割合を占めているかを示し、30%以上で一定の評価、60%以上で満点となります。 - ギアリング比率(%)
自己資本に対する負債の比率です。50%未満で評価が高く、250%以上だと評価が下がります。 - 流動比率(%)
短期的な支払い能力を測る指標で、140%以上が望ましいとされています。
収益性の評価
収益性の評価では、企業がどれだけ利益を上げる力を持っているかを見ます。
- 売上高経常利益率(%)
売上高に対する経常利益の割合を示します。4%以上で満点となり、最低でも2%を確保したいところです。 - 総資産経常利益率(%)
経営効率を示す指標で、3%以上が目安です。 - 当期利益の推移
過去2期連続で黒字でなければ評価対象にはなりません。
成長性の評価
成長性を評価する指標として、経常利益の増加率や売上高の規模が重要です。
- 経常利益増加率(%)
15%以上の成長が目標とされています。 - 自己資本額
自己資本が1億円以上であれば、プラス評価となります。
返済能力の評価
融資を受けた後、きちんと返済できる能力があるかが最も重視されます。
- 債務償還年数
返済能力を示す指標で、短いほど評価が高いです。1年未満で満点を得ることが目標です。 - 償却前営業利益(EBITDA)
営業利益と減価償却費を合算したものです。融資の利息支払い能力を評価します。 - インタレスト・カバレッジ・レシオ
事業利益が利息を支払う能力を示す指標で、3倍以上が理想とされています。
銀行評価シミュレーション
銀行の評価基準を理解することで、融資条件を有利に進めることができます。
通常、55点以上が融資を受けるための最低ラインであり、60点以上であれば金利交渉や連帯保証の解除が可能となります。
自社の評価がどのレベルにあるかを知り、適切な対策を取ることが大切です。当事務所では、銀行格付け判定シミュレーションを行っております。詳しくはお問い合わせください。
この内容は、銀行との融資交渉を有利に進めるために非常に役立ちます。
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