―資産が少なくても借りられる時代が来ます―
こんにちは。中小企業財務コンサルを専門としております行政書士、1級FP技能士、銀行融資診断士®の本間です。
令和8年4月1日から、「企業価値担保権」という新しい担保制度が始まります。
これまで銀行からお金を借りるには、不動産や設備といった物理的な資産を担保に差し入れるのが一般的でした。
しかし、この制度では無形資産──たとえば売掛金や事業ノウハウ、ブランド力、人材力なども含めて評価し、それを担保に融資を受けられるようになります。
つまり、土地や建物がなくても、事業の価値を数値化できれば資金調達の可能性が広がるということです。
制度がもたらす大きな変化
これまでは「担保がないから融資は難しい」と言われていた会社でも、事業そのものの価値を示せれば、融資の道が開けます。
一方で、この制度を活用するには「自社の価値をどう説明するか」が非常に重要になります。
売上や利益の金額だけでは不十分で、
- 取引の流れ(仕入・販売・回転率)
- 資金の流れ(調達・運用・回収)
- 顧客との関係(リピート率・契約継続率)
- 経営者や社員のスキル
- 独自の技術やノウハウ
などを整理し、数字や事実で説明できる状態にしておく必要があります。
経営者として準備しておきたいこと
制度が始まってから慌てないために、今からできる準備があります。
- 数字で自社を語れるようにする
決算書の数字だけでなく、粗利の安定度や売上の推移、顧客数、契約継続率などを把握しましょう。
- 事業の強みを言語化する
ブランド力、社員の定着率、教育制度、技術力など、数字にしづらい部分も言葉で整理します。
- 将来の計画を持つ
融資を受けても、そのお金をどう使い、どのように利益を生み出すのか──損益計画や資金繰り計画を作っておきます。
- 説明資料を整える
金融機関に提出できる「事業の説明資料」や「経営計画書」を準備しておくとスムーズです。
増えると思われる疑問と答え
Q. 不動産も設備もないけど借りられるの?
A. 可能性はあります。企業価値を整理し、数字や事実で示せれば制度の対象になり得ます。
Q. 保証や担保なしで本当に借りられるの?
A. 制度としては可能ですが、金融機関は慎重です。事業計画や財務資料が“保証代わり”の役割を果たします。
Q. 自社の企業価値って何?
A. 売上や利益だけではありません。顧客の信頼、独自技術、人材力など、目に見えない強みも大切な価値です。
Q. 既存借入があっても借りられるの?
A. 制度上は別枠で審査できる仕組みが想定されています。ただし将来の収益力を示す計画書が必須です。
この制度を活かすために
企業価値担保権は、「モノの担保がないから借りられない」という時代を変える制度です。
ただし、その価値を説明できなければ利用は難しくなります。
今から自社の数字や強みを整理し、金融機関が納得する形に見える化しておくことが、制度を活かす第一歩です。
この準備ができていれば、新しい制度はあなたの会社の成長資金を確保する強力な武器になるでしょう。
未来の資金調達の扉を開く新しいツール、それが企業価値担保権です。
この制度を最大限に活用するためにも、翻って、我々支援者自身も日々アップデートし、社長の頼れる伴走者であり続けることをお誓いいたします。
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