銀行から「試算表を出してください」と言われたことはありませんか?
この記事では、試算表とは何か、なぜ銀行が求めるのか、翌月20日までに作成できる体制を整える重要性、提出しないとどう評価されるのか、そして試算表から分かることを解説します。
この記事でわかること
- 試算表とは何か?決算書との違い
- 銀行が試算表を求める理由と、提出が遅れたときのリスク
- 翌月20日までに作成すべき理由と実務的な進め方
- 試算表で分かる会社の状況と、社長自身にとってのメリット
はじめに
銀行と取引をしていると、「最新の試算表を見せてください」と言われることがあります。
しかし、試算表とは何なのか、なぜ銀行がそこまで求めるのか、きちんと理解している経営者は意外と少ないものです。
実は、試算表の提出体制を整えているかどうかで、銀行からの信頼度や融資条件に大きな差が出ます。
試算表は単なる「銀行のための資料」ではなく、経営者自身が会社の現状を知り、次の一手を考えるための強力なツールです。
試算表とは?決算書との違い
試算表とは、一定期間の経営成績や財務状況を「速報値」としてまとめたものです。
通常は月次で作成され、「月次試算表」と呼ばれます。
- 決算書:年に1回、税務申告用として確定した数字
- 試算表:毎月作成する途中経過の数字(速報値であり未確定)
つまり、試算表は「今の会社の健康状態」をタイムリーに示す役割を持ちます。
銀行が試算表を求める理由
銀行が知りたいのは「会社の今の姿」です。決算書は1年前の数字なので、融資判断には十分ではありません。
銀行が試算表を求める主な理由は次のとおりです:
- 直近の業績把握
売上が伸びているのか落ちているのか、利益は出ているのかを確認するため。
- 資金繰りの安定性確認
現金残高や借入返済の余力など、返済可能性を見極めるため。
- 経営管理体制の評価
翌月20日までに試算表を作れる会社は「数字管理ができている」と評価され、銀行からの信頼度が増す。
試算表を提出しないとどうなるか?(銀行視点のリスク)
銀行が「試算表を見せてください」と言ったときに出せない会社は、次のように評価されることがあります。
- 数字に弱い経営者と思われる
- 「本当に返済できるのか?」という不安を持たれる
- 融資のスピードが落ちる、条件が厳しくなる
実際、融資相談をしても「決算書は去年のものなので、直近の試算表を見せてください」と言われるケースが多いです。
ここで試算表を出せないと、その場で話が止まってしまいます。
翌月20日までに作成できる体制を整えるべき理由
試算表は、ただ作れば良いわけではありません。ポイントは「スピード」です。
- 翌月末にようやく完成:銀行から「管理が遅い」と思われる
- 翌月20日までに完成:銀行から「管理が行き届いている」と評価される
例えば10月分の試算表を、11月20日までに完成させる。
これを継続している会社は、融資依頼をしても「きちんと数字を把握している」と高評価につながります。
社長自身にとってのメリット
「銀行のために作る」と思うと負担ですが、実は経営者自身にとっても大きなメリットがあります。
- 経営の異変を早く発見できる
赤字傾向や資金ショートの兆しを早くつかめる。
- 戦略的な判断ができる
売上が落ちた要因を分析し、販促やコスト削減の打ち手を早めに打てる。
- 安心感が得られる
「今月の数字は大丈夫だ」と把握できることで、不安が減り経営判断に集中できる。
試算表は「銀行に出すための資料」ではなく、「社長が未来を考えるための道具」なのです。
翌月20日までに作成するための実務フロー
中小企業が翌月20日までに試算表を出すためには、仕組みづくりが大切です。
- 仕訳の自動化:クラウド会計ソフトで銀行口座やクレジットカードを連動
- 領収書・請求書の整理習慣化:月末にまとめるのではなく、日次・週次で入力
- 担当の明確化:社内で経理担当を置くか、外部の会計事務所に依頼する
- 経営者が数字を見る習慣をつける:会議や打ち合わせで毎月試算表を確認
特に製造業や建設業など仕掛品が多い業種では、原価計算の仕組みを簡易的にでも整えると、より精度の高い試算表が作れます。
試算表から分かること
試算表からは、次のような情報を読み取れます。
- 売上・粗利の推移
- 経費の増減(人件費・外注費など)
- 借入返済余力
- 在庫や売掛金の増減による資金滞留
つまり試算表は、会社の「健康診断表」であり、将来を見据える経営の羅針盤でもあります。
まとめ
試算表は、単なる「銀行に出す書類」ではなく、会社の現状を把握し、未来を考えるための経営ツールです。
特に翌月20日までに作成できる体制を整えることは、銀行からの信頼を高め、資金調達の可能性を広げるカギとなります。
「試算表を翌月20日までに出せる会社は、銀行から信頼される」
これを合言葉に、自社の経理体制を見直してみてはいかがでしょうか。
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