はじめに
「社員がもっと主体的に動いてくれれば…」「若手が“やる気スイッチ”を押してくれれば…」
多くの社長が抱える悩みですが、実は“やる気が出てから行動する”という順番自体が、私たちの思い込みでしかありません。
心理学や脳科学の世界では、
やる気 → 行動
ではなく、
行動 → やる気
という順番が主流の考え方になっています。
いわゆる “やる気は行動のあとに出る理論”。
この考え方を知っているだけで、会社の習慣づくり、社員教育、現場の小さな行動改善が大きく変わります。
今日は、社員に対してそのまま話せるように、社長目線で分かりやすくお伝えします。
脳は「動き出した人」を後押しする仕組みになっている
脳には、ドーパミンという“やる気ホルモン”があります。
多くの人は「ドーパミンが出たらやる気になる」と思っていますが、実際には逆。
・行動を始める
↓
・小さな達成感が生まれる
↓
・その達成感に対してドーパミンが出る
つまり、
動いた人にドーパミンが出る仕組み
になっているのです。
「やる気が出てからやる」のでは永遠に始められない理由はここにあります。
“意志の力”ではなく“行動の仕組み”をつくる方が成功しやすい
社長であれば、
「社員のやる気をどう高めるか?」
を考えがちですが、実は やる気そのものを高めることは難しい。
一方で、“とりあえず1分だけやらせる” という行動のきっかけづくりは、圧倒的に簡単。
- 朝の机の上に、今日やるべき最重要タスクを1枚だけ置いておく
- 5分だけ掃除する
- 最初のメールを1通だけ返信する
- 1行だけ日報を書く
こうした“超小さな行動”はハードルが低く、始めてしまえば自然と次の動作につながります。
会社の仕組みも全く同じで、やる気に期待するより、行動が始まる仕掛けを先に作る方が、再現性は高い のです。
行動しない理由は「やる気がない」ではなく“曖昧”だから
社員が動かないとき、
「やる気がないのでは?」
と思いがちですが、実際には多くの場合、違います。
- やることが曖昧
- タスクが大きすぎる
- どこから手をつければ良いか分からない
これらが原因で、行動が止まっているだけ。
つまり、やる気ではなく“具体性”の問題。
だから、社長が指示を出すときは
- 今日のゴール
- 最初の一歩
- 完了基準
この3つをセットで伝えるだけで、動き出しが一気に軽くなります。
会社に取り入れやすい「行動→やる気」ルール集
朝礼で話しただけでは変わりません。
会社の仕組みに落とし込んでこそ効果が出ます。
以下は、すぐに導入できる行動起点のルールです。
① “最初の5分”を習慣化する
始業後の最初の5分だけ、
- 机の整理
- 今日の最優先タスクを書き出す
- 昨日の未完了を整理する
この5分だけで、行動のスイッチが入ります。
② 1日1つ「見える化」する
やるべきことを可視化するだけで、脳の負担が減り行動しやすくなります。
③ 小さな成功体験を残す
「今日やるべき最重要タスク」を終えたら付箋を剥がす、チェックを入れるなど、視覚的な達成感を演出する。
④ 行動した瞬間にほめる
ドーパミンは「行動した瞬間」に分泌されます。
行動した直後に声を掛けると、習慣定着が劇的に早くなります。
“やる気が出ない社員”へのアプローチはこう変える
やる気が出ない社員に対して
「やる気を出せ」と言うのは意味が薄い。
代わりに、こう声を掛けると動き出しやすいです。
「まずここだけやってみよう」
「最初の3分だけでいい」
「この部分だけ先に片づけよう」
すると、最初の小さな行動が起点となり、本人の中でドーパミンが出て、気づけば動き始めている。
これが“行動起点のやる気理論”の真骨頂です。
まとめ:行動がやる気をつくり、やる気が結果をつくる
やる気があって動くのではなく、動くからやる気が出る。
このシンプルな法則を会社に取り入れるだけで、
- 会議が短くなる
- 指示待ちが減る
- 現場が前向きになる
- 売上につながる行動が増える
という変化が起き始めます。
朝礼で社員に伝えてみてください。
「やる気は行動のあとに生まれる。だから今日も、まず一歩だけ動こう」
この一言が会社の習慣を変え、結果的に経営力そのものを底上げします。
まとめ
人は「やる気があるから動く」のではなく、動くからやる気が出る。
脳は、行動を起こした瞬間にドーパミンを分泌し、達成感を後押しする仕組みになっています。
だからこそ、社員に求めるべきは“強い意志”ではなく、最初の一歩を踏み出せる環境づくりです。
- 最初の5分の習慣
- タスクの見える化
- 小さな成功体験
- 行動した瞬間の声掛け
こうした小さな仕組みが、やる気を連鎖的に生み出し、会社全体の動きを変えていきます。
今日伝えたいことは一つ。
「やる気は行動のあとに生まれる。だからまず、一歩だけ動こう。」
この考え方を組織に根づかせることが、経営力を底上げする最もシンプルで確実な方法です。
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