前半記事に引き続き
前回、前半記事は、ものづくり補助金と小規模事業者持続化補助金についてお伝えしました。
前半記事はこちら
👉「知らなかった」では済されない!人気補助金の意外な落とし穴と活用術4選(前半)
後半では、IT導入補助金と省力化投資補助金の“意外な真実”を解説。
手軽なIT導入補助金の3年間の報告義務、締め切りがない省力化投資補助金の活用法など、知っておくべき重要ポイントをまとめた後半編。
なお、あくまで一般的な内容をお伝えしておりますので、申請にあたっては、最新の公募要領等をご確認下さい。
3. 最も手軽な「IT導入補助金」には、”3年間の報告義務”という後日談がある
申請の手軽さ
「IT導入補助金」は、これまで紹介した2つとは大きく異なり、事業計画書の作成が実質不要という、非常に手軽な点が魅力です。
この補助金は「カタログ型」と呼ばれ、申請者が一人ですべてを行うのではなく、補助金の対象として登録されているITツールを提供する「支援事業者」と共同で申請手続きを進める仕組みになっています。
さらに、採択率が非常に高いのも特徴です。
予算が潤沢な時期であれば8割から9割が採択されることもあり、申請のハードルはかなり低いと言えるでしょう。
意外な「手間」について
申請は手軽な一方で、この補助金には「申請した後の方が少し面倒」という意外な注意点があります。
まず、申請前の準備として「セキュリティアクション宣言」という手続きが必要です。
これは公式サイトから申請できますが、IDが発行されるまでに1週間ほどかかることがあります。
いざ申請しようという時に慌てないよう、早めに済ませておきましょう。
そして、もう一つの注意点が、補助金が採択された後、3年間にわたって事業効果の報告が義務付けられている点です。
例えば、小規模事業者持続化補助金の報告は1年後に1回で完了するのに対し、IT導入補助金は長期的な対応が必要となります。
この長期的な報告義務は、申請前に覚悟しておくべき重要なポイントです。
【お得な活用法】
インボイス対応を目的とした「インボイス枠」では、会計ソフトなどのソフトウェアだけでなく、業務に使うパソコンやタブレットといったハードウェアの購入費も補助対象になります。
ソフトウェアと合わせて導入を検討している方には、特におすすめです。
4. “締め切りなし”で”最大1億円”も狙える「省力化投資補助金」
常識を覆す2つの特徴
「省力化投資補助金」は、深刻化する人手不足に悩む中小企業が、ロボットやIoT機器、各種機械などを導入する際の費用を支援する、比較的新しい補助金です。
この補助金には、他の補助金の常識を覆す2つの驚くべき特徴があります。
- 特徴1:締め切りがない(カタログ型の場合)
「カタログ型」では「随時募集」となっています。
四半期ごとの厳しい締め切りに追われて慌ただしく準備する他の補助金とは異なり、企業の好きなタイミングで申請できるという画期的な仕組みです。
- 特徴2:金額が桁違い(一般型の場合)
カタログにないオーダーメイドの設備などを導入する「一般型」では、補助上限額が最大で1億円と、他の補助金とは桁違いの規模になっています。
こちらは決まった締め切りがありますが、大規模な設備投資を検討している企業にとって、これ以上ない強力な支援策と言えるでしょう。
他のカタログ型との違いを補足
IT導入補助金と異なる点として、この補助金のカタログに製品を登録しているのは、原則として製品を開発・製造したメーカーのみです。
そのため、同じ製品に対して複数の販売事業者が登録しているような混乱がなく、目的の製品を探しやすいというメリットがあります。
製品ラインナップはまだ発展途上ですが、もし自社が必要とする機材がカタログに登録されていれば、締め切りを気にせず申請できるこの補助金は、積極的に検討すべき選択肢です。
まとめ
今回ご紹介した4つの人気補助金には、それぞれに独自のルールや意外な「落とし穴」、そしてそれを知ることで有利になる「活用術」が存在します。
補助金を最大限に活用するための鉄則は、第一に公募要領をしっかりと読み込むこと、そして第二に必要であれば専門家に相談することです。
表面的な情報だけで判断せず、制度の深い部分まで理解することが、採択への道を切り拓きます。
隠れたルールを知った今、あなたのビジネスを本当に変えるのは、どの補助金でしょうか?
ぜひこの機会に、自社に最適な補助金を見つけ、事業の次なるステージへと進んでください。
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