こんにちは。中小企業財務コンサルを専門としております行政書士、1級FP技能士、銀行融資診断士®の本間です。
資金調達の現場で、中小企業にとって身近なのが信用保証協会付き融資です。
銀行が融資に二の足を踏むとき、保証協会が「返せなければ代わりに払います」と保証することで、銀行は安心して貸せます。
万が一返済が滞れば、保証協会が銀行に代位弁済します。その後、借主は保証協会に対して返済を続けます。
保証枠の仕組み
保証付き融資には、会社ごとの上限(保証枠)があります。
主な枠は以下の通りです。
- 一般保証枠:最大2億8,000万円(無担保8,000万円+有担保2億円)
- 別枠保証(セーフティネット・危機関連):条件を満たせば各2億8,000万円まで
- 小口零細企業保証制度:2,000万円まで(信用保証料優遇)
枠を使い切ると、保証付き融資はできず、より審査が厳しいプロパー融資に頼る必要があります。
制度上と実務上の差
制度上の枠は最大2億8,000万円ですが、実際には返済能力や担保評価で制限されます。
目安は以下の通りです。
| 区分 | 制度上の上限 | 実務上の目安 |
|---|---|---|
| 無担保枠 | 8,000万円 | 1,000〜3,000万円 (年商の3ヶ月~半年分が限度) |
| 有担保枠 | 2億円 | 3,000万円〜1億5,000万円 |
| 合計 | 2億8,000万円 | 5,000万円〜1億5,000万円 |
プロパー融資との違い
- 保証付き融資:借りやすいが保証料が必要、枠を消費
- プロパー融資:保証料なし、枠を使わないが審査は厳しい
金融機関が枠を気にする理由
銀行は「他行で保証付き融資を受ける時は事前に教えてください」と言うことがあります。
理由は、
- 自行の融資余地確保
- 取引関係の維持
- 融資実績確保
メイン行は「いざという時のために枠を残しておきたい」と考えています。
経営者の注意点
- 安易に枠を消費しない:長期設備資金で枠を埋めると運転資金に困る恐れ
- プロパー融資を増やす:財務改善後は枠温存を意識
- メイン行と情報共有:摩擦回避と戦略的な資金調達に有効
まとめ
信用保証協会付き融資は心強い資金調達手段ですが、枠には限りがあります。
制度上の数字だけでなく、自社が実際に借りられる額を把握し、保証付きとプロパーを組み合わせて使うことで、将来の資金繰りを守ることができます。
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