こんにちは。中小企業財務コンサルを専門としております行政書士、1級FP技能士、銀行融資診断士®の本間です。
「売上は上がっているのに、なぜかお金が残らない」
「支払いのたびにドキドキする」
「資金繰りに追われて本業に集中できない」
こうした悩みは、多くの中小企業の社長が抱えているものです。
しかし一方で、同じ規模・環境でも資金繰りに強く、安定経営を続けている会社もあります。
その違いは何か。今回は「資金繰りが強い会社に共通する5つの特徴」と、すぐに実践できる「コツ」をお伝えします。
1.「お金の流れ」を数字でつかんでいる会社
資金繰りに強い会社は、自社のお金の動きを「感覚」ではなく「数字」で把握しています。
資金繰り表を使って、毎月の入金・支払・借入返済・固定費を整理。最低でも3か月、できれば半年〜1年先までの資金計画を立てています。
これにより「来月末の資金不足に、今から手を打つ」といった先手経営が可能になるのです。
コツ: 月次で資金繰り表を作り、社長自身が必ず目を通す。Excelや会計ソフトの自動出力を活用すれば、思ったより手間はかかりません。
2.売上をすぐに現金化する仕組みを持つ会社
資金繰りに困る会社の多くが「売上は計上しても、入金が遅い」状況に陥っています。
一方で資金繰りに強い会社は、取引条件の交渉に力を入れています。
新規取引では価格よりも「回収条件」を優先し、可能なら現金取引、難しくても回収サイトを短くする工夫を欠かしません。
コツ: 主要な取引先の入金サイトを一覧化して確認。「30日以内」を基本とし、長い場合はファクタリングや手形割引も検討する。
3.在庫に資金を眠らせない会社
在庫は「現金に戻るまで動かない資金」です。資金繰りが強い会社は、在庫を単なる商品ではなく「寝ているお金」として捉えています。
定期的に在庫の回転率を確認し、滞留しているものは値下げ・販路拡大・キャンペーンなどで早めに現金化。
仕入も必要最小限に抑え、資金を在庫に縛られないようにしています。
コツ: 月次で在庫金額をチェックし、「売上に対して過剰ではないか」を確認。理想は在庫回転期間1〜2か月以内。
4.借入を賢く使い、返済に追われない会社
借入は大切な資金調達手段ですが、返済計画を誤ると資金繰りを圧迫します。
資金繰りに強い会社は「設備投資は長期借入、運転資金は短期借入」という原則を徹底。
設備投資を短期返済すれば毎月の負担が重くなり、逆に運転資金を長期借入で賄うと余計な利息を払うことになります。
コツ: 借入金の返済スケジュールを資金繰り表に組み込み、「返済が資金繰りを圧迫していないか」を常にチェック。資金ショートが見込まれる場合は、早めに銀行へ借換や条件変更の相談を。
5.いざという時に銀行が力になってくれる会社
資金繰りに困った時、最後の支えになるのは銀行です。資金繰りが強い会社は「困る前」から銀行と関係を築いています。
日頃から業績や計画を共有し、定期的に面談を行う。資金に余裕がある時にも取引を継続し、返済実績を積み上げる。こうした姿勢が「信頼残高」を生み、いざという時に追加融資を受けやすくするのです。
コツ: 決算書や資金繰り表をきちんと説明できる準備を整えておく。銀行には「困ってから」ではなく「余裕のあるうち」に相談する。
まとめ
資金繰りが強い会社には、共通する5つの特徴があります。
- 「お金の流れ」を数字でつかんでいる
- 売上をすぐに現金化する仕組みを持つ
- 在庫に資金を眠らせない
- 借入を賢く使い、返済に追われない
- 銀行が力になってくれる関係を築いている
そしてそれぞれに「実践のコツ」があります。小さな工夫を積み重ねることで、会社は資金繰りに追われるのではなく、資金を味方にすることができるのです。
「資金繰りに余裕を持ちたい」「銀行との付き合い方を見直したい」と思われたら、ぜひ今日から一つでも実践してみてください。必ず経営の安心感につながります。
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