地銀と信用金庫のどちらをメインにすべきか。
中小企業の社長が迷いやすい“融資姿勢の違い・年商別の相性・取引行数の目安”まで徹底比較。
実務の視点で最適な金融機関の選び方を解説します。
はじめに
こんにちは。
中小企業財務コンサルを専門としております行政書士、1級FP技能士、銀行融資診断士®の本間です。
「地銀と信金、どちらをメインにすべき?」
これは創業期~年商10億円規模の社長が必ず一度は迷うテーマです。
迷う理由はシンプルで、
- 信金は相談しやすく柔軟
- 地銀は規模対応力があり頼もしい
- どちらも“良い面・弱い面”を持っている
- 年商規模によって相性が変わる
からです。
この記事では、
「自社の規模・ステージに合った最適な金融機関」
を明確にできるよう、
- 成り立ちの違い
- 融資姿勢
- 年商別の相性
- メインバンクの決め方
- 取引行数の目安
を実務目線で整理します。
地銀と信金の本質的な違い
■ 地方銀行(第一地銀・第二地銀)
- 営利法人(株式会社)
- 規模の大きい融資に強い
- 事務能力・スピードが高い
- 「決算の数字」を重視しがち
地銀は、“企業規模の成長”と相性が良い金融機関です。
■ 信用金庫・信用組合
- 協同組織(非営利)
- 地域密着で小回りが利く
- 経営者の状況や想いを丁寧に評価
- 補助金・販路など金融外支援が豊富
信金は、“伴走型・相談しやすさ”が最大の強みです。
融資姿勢と支援スタイルの違い
■ 信金の特徴
- 赤字でも「将来性」を見てくれることも
- 資金繰りの相談に乗ってくれる
- 現場や社長の姿勢を重視
- 補助金・販路紹介など経営支援が手厚い
信金は、「地元の会社を何とかしたい」という発想が強く、
長い目で付き合いたい企業に向いています。
■ 地銀の特徴
- 決算内容や財務指標を重視
- 大口の投資・設備資金に強い
- 計画や数字をしっかり見てくれる
- 成長フェーズで頼りになる
地銀は、「会社の規模が伸びてきたときの大きな資金調達」に強い金融機関です。
年商別|どの金融機関が最適か
「迷う社長向け」の核心部分です。
年商ごとの“リアルな相性”を分かりやすく整理します。
■ 年商1〜3億円|信金・信組・公庫が最適
- 信金の小回り・相談のしやすさが大きく役立つ
- 融資は保証協会付きが中心
- 公庫が良い補完になる
- 地銀を入れるなら“将来の布石”程度でOK
- 取引行数は 2〜3行
→ 創業期〜安定化期:信金+公庫が最も現実的。
■ 年商3〜5億円|信金+地銀でバランス良く
- 信金の伴走力は引き続き有効
- 設備投資や規模の拡大で地銀の出番が増える
- 公庫もまだ十分使える
- 取引行数は 3〜4行
→ 信金と地銀の“二刀流”が最も強い帯。
■ 年商5〜10億円|地銀が主役へ
- 大きめの運転資金・設備投資が必要になる
- 地銀の決裁権限・スケールが生きる
- 信金は「身近な相談役」として継続
- 商工中金が選択肢に入る
- 取引行数は 5〜6行
→ メインは地銀。信金は“近さと安心感”でサブとして重要。
■ 年商10億円以上|地銀・商工中金・メガも対象
- 大規模な運転資金・投資資金に対応する必要
- 地銀の存在感がさらに強まる
- 信金は補完的(相談・現場理解)
- 公庫は中小企業事業が中心
- メガはスピードは早いが“ドライさ”に注意
→ メインは地銀。信金は関係維持で“いざという時”に効いてくる。
信金と地銀の正しい使い分け
■ 信用金庫=伴走力・相談力
- 日々の資金繰り
- 赤字時の相談
- 補助金サポート
- 経営状況のきめ細かい理解
■ 地方銀行=規模対応力
- 数千万円〜億単位の融資
- 設備投資や成長資金
- プロパー融資
- 計画・数字を根拠にした支援
金融機関選びで失敗しないために
- メイン1行に依存しない
- 信金との関係は絶対に切らない
- 地銀には“数字と計画”で丁寧に向き合う
- 創業期=相談しやすさ
- 成長期=規模対応力
- 金利より支援姿勢・柔軟性を重視する
「金利が安いところが正解」ではありません。
“あなたの会社を長期で支えてくれる相手かどうか”
が最重要ポイントです。
まとめ
- 信金は小回り・相談のしやすさ・地元支援が強み
- 地銀は規模対応力・スピード・大口資金に強い
- 年商5億円までは信金メインが現実的
- 年商5~10億円で地銀の存在が大きくなる
- 年商10億円以上は地銀・商工中金・メガが中心
- 最適解は「信金×地銀のハイブリッド」
金融機関は“選ぶ”のではなく、成長段階にあわせて“組み合わせる”もの。
あなたの会社の現在地と未来像に最適な金融機関を、ぜひ選んでください。
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