売上は上がっているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない。
銀行へ行くたびに、なんだか足元を見られているような気がする。
中小企業の経営者にとって、財務の悩みは尽きることがありません。
しかし、その不安をなんとなくのまま放置しておくのが一番の経営リスクです。
財務の問題は、大きく分けると資金繰り、資金調達、管理体制という3つのフェーズに整理できます。
あなたの会社がいま直面しているのは、どの問題でしょうか?
本記事では、それぞれのチェックポイントと解決への道筋を、読み物形式でまとめました。
自社の状況を鏡に照らし合わせるように、読み進めてみてください。
1. 資金繰りの問題:勘定合って銭足らずに陥っていませんか?
まず、最も緊急度が高いのが資金繰りの問題です。
損益計算書(P/L)上では利益が出ているのに、支払いの段階で冷や汗をかく。
これは典型的な黒字倒産の予備軍のサインかもしれません。
◆ 貴社のチェックリスト
・売掛金の回収よりも、買掛金の支払いが先にきている
・倉庫にいつか売れるはずの在庫が山積みになっている
・毎月、給与支払日の直前に預金通帳を見て動悸がする
◆ 問題の正体と処方箋
資金繰りが苦しい最大の理由は、利益と現金が動くタイミングのズレにあります。
特に成長期にある会社ほど、先に仕入れや人件費が発生するため、現金が一時的に枯渇しやすくなります。
これを解決するには、まずは資金繰り表を作成し、最低でも3ヶ月先の現金の動きを可視化することです。
また、支払い条件の交渉(回収を早く、支払いを遅くする)や、不良在庫の思い切った処分など、現金を1日でも早く手元に戻す工夫が求められます。
利益を追う前に、まずは現金の流れ(キャッシュフロー)を追う感覚を養いましょう。
2. 資金調達の問題:銀行から借りる以外の選択肢を持っていますか?
次に、事業を維持・拡大するための資金調達の問題です。
多くの経営者が銀行が貸してくれないと嘆きますが、実は調達側の戦略不足であるケースが少なくありません。
◆ 貴社のチェックリスト
・メインバンク1行としか付き合いがない
・融資の申し込みをお金が足りなくなってから考えている
・補助金や助成金、クラウドファンディングは自分には関係ないと思っている
◆ 問題の正体と処方箋
調達の問題の本質は、調達手段の硬直化と準備不足です。
銀行はお金が必要な時ではなく、お金を返せる根拠がある時に貸してくれます。
つまり、資金がショートしてから駆け込んでも、審査は厳しくなる一方です。
対策としては、平時から複数の金融機関とコミュニケーションを取り、試算表を毎月提示して信頼を積み上げること。
そして、プロパー融資だけでなく、信用保証協会の保証枠、さらには国や自治体の補助金などを組み合わせた調達のポートフォリオを組むことが重要です。
借りる力は、経営者の情報収集力と準備力に直結します。
3. 管理体制の問題:どんぶり勘定の経営に限界を感じていませんか?
最後に見落としがちなのが管理体制の問題です。
これは3つの問題の中で最も根深く、かつ他の2つの問題を悪化させる万病の元となります。
◆ 貴社のチェックリスト
・月次決算が出るまでに、翌月の後半までかかっている
・経営者個人の支出と会社の経費が、曖昧に混ざっている
・どの商品・どの案件が、本当の利益を出しているのか即答できない
◆ 問題の正体と処方箋
財務管理が疎かな会社は、いわば計器が壊れた飛行機を操縦しているようなものです。
数字が手元に届くのが遅ければ、打つべき手も遅れます。
また、社長個人の経費混入などは、金融機関からの格付けを著しく下げ、結果として資金調達を自ら困難にしてしまいます。
今すぐ取り組むべきは、月次決算の早期化です。
クラウド会計などのITツールを活用し、リアルタイムで数字が見える環境を整えてください。
数字がクリアになれば、無駄な経費が浮き彫りになり、経営判断の精度が劇的に向上します。
管理体制を整えることは、単なる事務作業ではなく、最強の経営戦略なのです。
まとめ
あなたの会社の問題点は、どこにあるでしょうか。
資金繰りに問題があるなら、まずは現金の流れを止めている詰まりを解消し、
キャッシュフロー重視の経営へシフトしましょう。
資金調達に問題があるなら、銀行との付き合い方を見直し、多角的な調達ルートを確保しましょう。
管理体制に問題があるなら、今すぐどんぶり勘定を卒業し、数字を武器にするための仕組みを作りましょう。
これら3つは独立しているようでいて、すべて繋がっています。
管理体制を整えれば、資金繰りの予測が立ち、銀行からの信頼も高まって調達が容易になる。
この財務の好循環を作ることこそが、経営者の本来の仕事です。
財務の不安を解消した先にあるのは、縮小均衡の経営ではありません。自信を持って攻めの投資ができるという圧倒的な自由です。
今日から、まずは通帳の残高確認を一歩進めて、3ヶ月後の通帳残高の予測から始めてみませんか?
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