「やっと融資が下りた。これで一安心だ…」
そう思った社長ほど、落とし穴にはまりがちです。
銀行は、融資を出した“後”の動きもしっかり見ています。
実は、お金を借りた後の“たった一つの行動”が原因で、次の融資が難しくなることもあるのです。
今回は、銀行との信頼を守るために絶対に避けたい「5つのNG行動」をお伝えします。
①延滞
延滞、つまり返済が遅延してしまうことがいけないのは、誰しも理解出来ます。
返済期日にきちんとお金が払わなければ、銀行は当然ながら困ります。
延滞には、「うっかりミス」によるものと、「資金繰りが厳しくて返せない」ものがあります。
「うっかりミス」は、複数口座を持っている場合、あまり使っていない口座から返済を設定していて、残高不足で返済出来ないなどの場合です。
例えうっかりであっても、返せないことには変わりません。
会社の信用問題になりますので、こういったミスは避けるべきです。
銀行は月で管理しているので、月末日を返済日にしている場合、延滞が月またぎになるかもしれません。
銀行は月またぎを嫌いますので、借入金の返済日を安易に月末にしない方が無難かもしれません。
「資金繰りが厳しくて返せない」については、もともと資金繰りが厳しい場合は別として、借入金の返済日を支払日や給与支給日と重ねて、返済資金が枯渇しなよう注意しましょう。
入金日のすぐあとに返済日を設定しておけば、このような心配はないでしょう。
②資金使途違反
融資を受けるとき、「設備資金」で借りたとします。これを「運転資金」として使ってしまったらどうでしょうか。
具体的には、機械装置を買うという目的で融資が下りたのに、仕入れのお金が足りないからと、その支払いに使ってしまったとしたら、銀行はどう思うでしょうか。
子供が参考書を買うからお金を頂戴と言って来たので渡したら、勝手にマンガ本を買ってきたら親は怒るでしょう。それと同じです。
銀行融資ではこれを「資金使途違反」と言い、銀行に対する重大な背信行為に当たるため、一括返済を求められたり、以降新規融資が受けられなくなったりします。
③会社から個人への資金流出
「設備資金」で借りたお金を社長が飲み代に使ったとか、個人ローンの返済に充てた場合などです。
②と似ていますが、更に悪質と言えます。
当然ながら銀行に顔向け出来ません。
④他行への返済に充てる
現在の借入れ残高があるA銀行よりもB銀行の金利が低いから、B銀行から借りてA銀行に返済するようなケースです。A銀行の営業担当にとってはシェアが削られ、面目丸つぶれです。
今後A銀行から新規融資をしてもらいたい場面が来ても、一度裏切られたA銀行にとっては、「また裏切られる」と思って当然です。
そんな社長に再び融資をしたいとは思わないでしょう。
⑤嘘の報告をすること
融資後、銀行から決算書や現況報告を求められる場合、あまり悪いことは言いたくないという心理になります。
ですがそんな時こそ、原因と対策をきちんと報告し、リカバリーする姿を見てもらうべきです。
それが認められれば「きちんと立ち直す力がある会社」と銀行から認められ、本当に困った場面で助けてもらう信頼関係が築かれるのです。
これを逆に「取引先のA社から大型受注を予定しているんです」とか、虚偽の報告をしてしまったらどうでしょうか。嘘はバレますし、その後の信用回復は難しいでしょう。
「粉飾決算」とは、嘘の決算書を作ることです。
粉飾を行うのは、「売上が少ないので多く見せたい」「利益が少ない、赤字なので黒字にしたい」など、決算書の見た目を良くしたいからです。
売上の架空計上や在庫の水増しなどが代表例ですが、いずれつじつまが合わなくなり、粉飾を重ねてしまうことに陥ります。
銀行は決算書を見ることに関してはプロです。
いずれバレますし、信用失墜は火を見るよりも明らかです。
そもそも粉飾決算は「犯罪」なので、絶対にすべきではありません。
まとめ
融資を受けた後、社長がついやってしまう行動が、「あ、この会社には次は貸せないな」と銀行に思わせる原因になります。
融資は「ゴール」ではなく「スタート」。
お金を借りた後こそ、銀行との信頼関係が試されるタイミングです。
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